切手コレクションは根強く、静かに人気がある趣味の1つです。幼き日の思い出に浸りながら・・・また再開してみるのもいいのではないでしょうか。
切手コレクションをしている方には、ジャンルを問わずコレクションする方もいれば、特定のジャンルに絞ってコレクションをする方もいます。ジャンルとして非常に人気が高いのはディズニーです。このジャンルは切手マニアとディズニーマニアが共存する、ある意味特異なジャンルです。ディズニーストアに行くと「スタンプアート」として額装されているのも売っていると思います。ディズニーの切手は様々なキャラクターが世界各国で発行されていますので、ここで語りつくす事は不可能です。私が確認した限りでは1970年にはもう既に発行されています。プレミアムがついているものも多数あります。切手マニアの方のブログなどで多数紹介されていますので、興味があれば1度見てみて下さい。
切手コレクションを語る上で絶対に欠かせない作品がいくつかあります。その中の1つが「見返り美人」です。コレクションをしていない人でもこの「見返り美人」は聞いた事がある方は多いでしょう。「見返り美人」は切手趣味週間が作られて第2弾の記念切手として1948年に発行されました。発行当時は5円でしたが、今はプレミアムがついており、未使用でなおかつ保存状態のよいものであれば15000円〜20000円程度の値段で買取してもらえます。使用済みのものや保存状態の悪いものでも3000円〜5000円程度にはなります。切手コレクションをしている人の間では依然として人気のある切手です。幼い頃にコレクションをしていた方が、当時買えなかった悔しさを晴らす為に買い求める、というパターンが「見返り美人」に限らず多いです。「月に雁」も同じです。この2つはデザインも非常に日本的で秀逸ですよね。
戦後まもなくの昭和35年頃から切手をコレクションするというブームが巻き起こりました。その頃には「見返り美人」のような戦後すぐに発売された切手などが高価な値段で買い取りがされるなど、すでに切手の価値が高まっていました。戦前の切手は現在とは違って、発行数も少なく未使用で残っている物はとても希少価値のあるものです。震災や戦災があった為、現存するもの自体が少ないんです。切手コレクションブームが起こった時代というのは、日本人が貧しい頃のお話しです。その上、世の中に切手のように多彩のものをあまり見ることはなかったのです。もちろんパソコンなんてありませんし、テレビは白黒からカラーへと変化し始めるころでした。切手には多数の色が使われ、小さな絵画のように扱われることがありました。昔の切手は現在の切手よりも、印刷の技術は劣りますが芸術的には優れていたと言う人もいるくらいです。外国には日本と違った色使いのある切手が多いので、コレクションを行う人は個々にこだわりを持っています。 記念切手は皇族の結婚記念切手の人気が非常に高いんですが、これも昭和のノスタルジーを感じさせますよね。最近ではイチローの切手なども出ているようです。